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外来受診

血液がんの治療について


白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などを専門的に診療しています

血液がんには、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などがあります。固形がんでは手術が治療の中心となることがありますが、血液がんでは薬物療法が治療の中心となることが多いのが特徴です。
大森赤十字病院では血液内科が中心となり、病気の種類や患者さんの状態、治療内容に応じて、入院と外来を使い分けながら治療を行っています。

当院の血液がん薬物療法の実績

2025年度には延べ209件の薬物療法を行いました

2025年度には、血液内科で24例の患者さんが新たに薬物療法を開始し、年間延べ209件の薬物療法を行いました。2026年度は最新の薬物療法をさらに取り入れ、薬物療法件数は大幅に増加しています。
2025年度 血液内科・がん薬物療法実績 件数
新たに薬物療法を開始した患者さん 24例
外来での治療 90件
入院での治療 119件
延べ治療件数 209件
血液がんでは、病気の種類や治療内容によって入院が必要な場合がある一方、外来で継続できる治療もあります。2025年度には、延べ209件のうち90件(約43%)を外来で実施しました。
※ 延べ治療件数は、同じ患者さんが複数回治療を受けた場合、それぞれを1件として集計しています。

主な疾患別の治療実績

当院では、悪性リンパ腫、急性白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群など、さまざまな血液がん・血液腫瘍の診療を行っています。
主な疾患 外来 入院 延べ治療件数
悪性リンパ腫 52件 40件 92件
急性骨髄性白血病 14件 48件 62件
多発性骨髄腫 22件 14件 36件
骨髄異形成症候群 0件 14件 14件
その他の血液がん 2件 3件 5件
合計 90件 119件 209件
※ 悪性リンパ腫には、元データで「悪性リンパ腫」「非ホジキンリンパ腫」「ホジキンリンパ腫」「脳原発性悪性リンパ腫」「濾胞性リンパ腫」として集計されたものを含みます。その他には、急性リンパ性白血病、原発性マクログロブリン血症を含みます。

図 2025年4月~2026年3月 主な血液がん別の薬物療法実績(延べ件数)

主な血液がんの治療

悪性リンパ腫

 2025年度に最も多く薬物療法を行った血液がんは悪性リンパ腫で、年間延べ92件でした。悪性リンパ腫には多くの種類があり、そのタイプや病気の広がり、患者さんの年齢や全身状態などによって治療方法が異なります。
 抗がん剤に加えて、がん細胞の特定の目印を狙う抗体薬などを組み合わせた治療も行われています。当院では、悪性リンパ腫に対する薬物療法を外来52件、入院40件実施し、治療内容や患者さんの状態に応じて入院と外来を使い分けています。

急性白血病

 白血病は、血液をつくる骨髄の細胞に異常が生じる病気です。2025年度には、急性骨髄性白血病に対して延べ62件の薬物療法を行いました。
急性白血病では、病気そのものや治療によって正常な白血球などが減少し、感染症などに十分注意する必要があります。そのため、治療内容によっては入院で慎重に経過をみながら治療を行います。一方、治療方法は多様化しており、患者さんの状態や治療内容によっては外来で継続できる場合もあります。
 2025年度の急性骨髄性白血病に対する治療は、外来14件、入院48件でした。より専門的な治療が必要な場合には、大学病院などと連携して治療を行います。

多発性骨髄腫

 多発性骨髄腫は、免疫に関係する「形質細胞」という血液細胞が腫瘍化する病気です。近年はさまざまな作用をもつ薬剤を組み合わせながら治 療を続けることが多くなっています。
 当院では2025年度に延べ36件の薬物療法を行い、そのうち22件を外来、14件を入院で行いました。患者さんの状態や治療内容に応じて、外来で安全に治療できる場合には通院で治療を継続します。

骨髄異形成症候群

 骨髄異形成症候群は、骨髄で正常な血液細胞をうまくつくることができなくなる病気です。病気のタイプや進行の程度は患者さんによって異なり、経過をみる場合から、輸血などの支持療法や薬物療法を必要とする場合までさまざまです。2025年度には延べ14件の薬物療法を行いました。

入院と外来を使い分けて治療します

 血液がんでは、「できるだけ外来で治療する」ことだけが目標ではありません。病気の種類、使用する薬剤、感染症などの危険性、患者さんの全身状態などを考え、外来で安全に治療できる場合は外来で、入院での管理が必要な場合は入院で治療することが重要です。一般的な薬物療法では、抗がん剤の投与期間と体を回復させる休薬期間を合わせた周期(コース)を複数回繰り返します。初回は副作用の発現や血球減少の程度を確認するため、通常入院で行います。副作用や血球減少が比較的軽度な場合は、2回目以降の薬物療法は可能な限り外来で行いますが、体調に応じて入院と外来を柔軟に使い分けています。
 外来で治療を行う患者さんについては、通院治療室などを利用し、医師、看護師、薬剤師などが連携して治療を支えます。

診断から治療まで血液内科が担当します

 血液がんの診断には、血液検査だけでなく、必要に応じて骨髄検査やCTなどの画像検査を行います。当院では、血液腫瘍が疑われる患者さんについて、血液内科が診断から治療まで担当しています。血液疾患は全身の臓器や免疫機能に影響を与えるため、院内の様々な診療科と連携して治療に当たります。より高度で専門的な治療が必要と判断した場合には、大学病院などの専門施設と連携します。

地域で治療を続けられるように

 血液がんの治療は、一度の治療で終了するとは限りません。長期間にわたって通院や薬物療法が必要になることもあります。そのため、患者さんが治療を受ける病院への通いやすさも大切です。
 当院では、入院での治療が必要な時期には適切に入院治療を行い、外来で安全に治療できるようになれば通院治療へ移行するなど、病気の状態と患者さんの生活の両方を考えながら治療を行います。地域の医療機関や、より専門的な治療を行う大学病院などとも連携し、患者さんが必要な治療を継続して受けられるよう支援します。
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