固形がんの薬物療法について
外来治療を中心に、専門診療科が連携して治療します
大森赤十字病院では、消化器内科、外科、乳腺外科、呼吸器内科、泌尿器科など、それぞれのがんを専門とする診療科が薬物療法を行っています。
近年は、治療の進歩や副作用を抑える治療(支持療法)の充実により、入院せずに外来で行える治療が増えています。
当院でも、安全に外来治療ができる患者さんについては「通院治療室」で治療を行い、できるだけ普段の生活を続けながら治療を受けられるよう支援しています。
大森赤十字病院では、消化器内科、外科、乳腺外科、呼吸器内科、泌尿器科など、それぞれのがんを専門とする診療科が薬物療法を行っています。
近年は、治療の進歩や副作用を抑える治療(支持療法)の充実により、入院せずに外来で行える治療が増えています。
当院でも、安全に外来治療ができる患者さんについては「通院治療室」で治療を行い、できるだけ普段の生活を続けながら治療を受けられるよう支援しています。
年間1,200件を超えるがん薬物療法を行っています
2025年度 固形がん薬物療法実績
| 2025年度実績 | |
| 新たに薬物療法を開始した患者さん | 170件 |
| 通院治療室での治療 | 1,039件 |
| 入院での治療 | 175件 |
| 延べ治療件数 | 1,214件 |
約86%を外来で治療しています
2025年度に当院で行った固形がんに対する薬物療法は、延べ1,214件でした。そのうち1,039件(約86%)を外来の通院治療室で実施しています。
同じ患者さんが繰り返し治療を受ける場合があるため、「延べ治療件数」は実際に薬物療法を行った回数を示しています。
一方、治療内容や患者さんの状態によっては入院で治療する方が安全な場合があります。初回治療を入院で行い、安全性を確認してから外来治療へ移行することもあります。
同じ患者さんが繰り返し治療を受ける場合があるため、「延べ治療件数」は実際に薬物療法を行った回数を示しています。
一方、治療内容や患者さんの状態によっては入院で治療する方が安全な場合があります。初回治療を入院で行い、安全性を確認してから外来治療へ移行することもあります。
さまざまながんの薬物療法に対応しています
2025年度の診療科別の実績は次のとおりです。
| 診療科 | 主な対象となるがん | 新規治療開始症例 | 延べ治療件数 |
| 消化器内科 | 大腸がん、膵がん、胃がん、胆道がん、肝がんなど | 51例 | 500件 |
| 外科 | 大腸がんを中心とする消化器がんなど | 39例 | 236件 |
| 乳腺外科 | 乳がん | 37例 | 194件 |
| 呼吸器内科 | 肺がんなど | 20例 | 174件 |
| 泌尿器科 | 尿路上皮がん、前立腺がん、腎がんなど | 23例 | 110件 |
| 合計 | 170例 | 1,214件 |
※新規治療開始症例は、その年度に新たにがん薬物療法を開始した患者さんや治療内容を変更した患者さんの合計数です。
※延べ治療件数は、同じ患者さんが複数回治療を受けた場合、それぞれを1件として集計しています。
※延べ治療件数は、同じ患者さんが複数回治療を受けた場合、それぞれを1件として集計しています。
消化器がん
大腸がん、胃がん、膵がん、胆道がん、肝がんなどに対して、消化器内科と外科がそれぞれの専門性を生かして薬物療法を行っています。
特に治療件数が多いのが大腸がんと膵がんです。
特に治療件数が多いのが大腸がんと膵がんです。
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2025年度の主ながん種別治療実績
大腸がん 延べ322件
膵がん 延べ297件
膵がん 延べ297件
このほか、胃がん、胆道がん、肝がんなどに対する薬物療法も行っています。
消化器がんでは、薬物療法だけで治療方針を考えるのではなく、手術や内視鏡治療なども含めて検討することが重要です。当院では内科と外科が連携し、手術を先に行うのか、薬物療法を先行させるのかなど、それぞれの患者さんに適した治療方針を検討しています。
消化器がんでは、薬物療法だけで治療方針を考えるのではなく、手術や内視鏡治療なども含めて検討することが重要です。当院では内科と外科が連携し、手術を先に行うのか、薬物療法を先行させるのかなど、それぞれの患者さんに適した治療方針を検討しています。
乳がん
乳腺外科では、乳がんの性質や進行度に応じて薬物療法を行っています。
2025年度には、乳がんに対して延べ194件の薬物療法を行いました。
乳がんでは、手術前に薬物療法を行う場合、手術後の再発を防ぐために行う場合、進行・再発乳がんを治療する場合などがあります。
抗がん剤だけでなく、がんの性質に応じて分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを使用し、ホルモン療法を組み合わせることもあります。
2025年度には、乳がんに対して延べ194件の薬物療法を行いました。
乳がんでは、手術前に薬物療法を行う場合、手術後の再発を防ぐために行う場合、進行・再発乳がんを治療する場合などがあります。
抗がん剤だけでなく、がんの性質に応じて分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを使用し、ホルモン療法を組み合わせることもあります。
肺がん
呼吸器内科では、非小細胞肺がん、小細胞肺がんなどに対する薬物療法を行っています。
2025年度の薬物療法は延べ174件でした。
肺がんでは、がんの組織型だけでなく、遺伝子などの検査結果によって治療薬が大きく異なるようになっています。抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などから、患者さんのがんの特徴や全身状態に応じて治療を選択します。
2025年度の薬物療法は延べ174件でした。
肺がんでは、がんの組織型だけでなく、遺伝子などの検査結果によって治療薬が大きく異なるようになっています。抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などから、患者さんのがんの特徴や全身状態に応じて治療を選択します。
泌尿器がん
泌尿器科では、尿路上皮がん・膀胱がん、前立腺がん、腎がんなどに対する薬物療法を行っています。
2025年度には延べ110件の薬物療法を行いました。
当院ではロボット支援手術を含む手術治療にも取り組んでおり、がんの種類や進行度に応じて、手術と薬物療法を組み合わせて治療します。
2025年度には延べ110件の薬物療法を行いました。
当院ではロボット支援手術を含む手術治療にも取り組んでおり、がんの種類や進行度に応じて、手術と薬物療法を組み合わせて治療します。
通院治療室で、安全な外来治療を支えます
外来で点滴による薬物療法を受ける患者さんは、主に「通院治療室」で治療を受けます。
使用する薬剤によって治療時間は異なり、1時間程度で終了するものから5時間以上かかるものまであります。
通院治療室にはがん化学療法看護認定看護師が専任で勤務し、看護師、薬剤師、管理栄養士などが連携して患者さんを支援しています。
治療中の投与管理だけでなく、自宅での副作用への対応やセルフケア、治療に関する不安などについても相談することができます。
また、外来治療中の患者さんからの緊急の相談に24時間対応できる体制を整え、急変時には必要に応じて入院できる体制を確保しています。
使用する薬剤によって治療時間は異なり、1時間程度で終了するものから5時間以上かかるものまであります。
通院治療室にはがん化学療法看護認定看護師が専任で勤務し、看護師、薬剤師、管理栄養士などが連携して患者さんを支援しています。
治療中の投与管理だけでなく、自宅での副作用への対応やセルフケア、治療に関する不安などについても相談することができます。
また、外来治療中の患者さんからの緊急の相談に24時間対応できる体制を整え、急変時には必要に応じて入院できる体制を確保しています。
薬剤師も治療を支えています
抗がん剤は、薬剤師が安全キャビネット内で無菌的に調製しています。
調製業務に加えて、薬剤師はさまざまな形でがん薬物療法に携わっています。
【医師の診察前面談】
薬剤師が医師の診察前に患者さんと面談し(776件/年)、お薬の効果や副作用について確認・説明するとともに、副作用に対処するお薬などについて医師に提案しています。さらに、点滴注射を受けていただいている間にも、投与している抗がん剤や副作用対策のお薬、そして処方された飲み薬などについて説明しています(496件/年)。
【地域の保険薬局との連携】
地域かかりつけ薬局に対し、トレーシングレポート(服薬状況や副作用疑いなど、次回の診療や処方に役立つ情報を医師と共有するための文書)を用いた情報共有を行っています(324件/年)。また、定期的に研修会を開催し、地域の薬局との連携を強化しています。
【内服抗がん剤のみの面談】
内服抗がん剤のみでがん治療を受けている患者さんに対しても、薬剤師が面談を行っています。副作用の発現状況や対処療法の効果などを確認し、必要に応じて医師へお薬を提案しています(301件/年)。
※件数は2025年度実績です。
外来治療では、患者さんがご自宅で過ごす時間が長くなります。病院と地域の薬局が連携することで、副作用をできるだけ早く発見し、患者さんが安心・安全に治療を続けられるよう支援しています。
調製業務に加えて、薬剤師はさまざまな形でがん薬物療法に携わっています。
【医師の診察前面談】
薬剤師が医師の診察前に患者さんと面談し(776件/年)、お薬の効果や副作用について確認・説明するとともに、副作用に対処するお薬などについて医師に提案しています。さらに、点滴注射を受けていただいている間にも、投与している抗がん剤や副作用対策のお薬、そして処方された飲み薬などについて説明しています(496件/年)。
【地域の保険薬局との連携】
地域かかりつけ薬局に対し、トレーシングレポート(服薬状況や副作用疑いなど、次回の診療や処方に役立つ情報を医師と共有するための文書)を用いた情報共有を行っています(324件/年)。また、定期的に研修会を開催し、地域の薬局との連携を強化しています。
【内服抗がん剤のみの面談】
内服抗がん剤のみでがん治療を受けている患者さんに対しても、薬剤師が面談を行っています。副作用の発現状況や対処療法の効果などを確認し、必要に応じて医師へお薬を提案しています(301件/年)。
※件数は2025年度実績です。
外来治療では、患者さんがご自宅で過ごす時間が長くなります。病院と地域の薬局が連携することで、副作用をできるだけ早く発見し、患者さんが安心・安全に治療を続けられるよう支援しています。
治療中の体調変化にも対応します
外来で治療を続けるためには、副作用を早く見つけ、適切に対応することが重要です。
治療当日は血液検査などの結果と体調を確認し、必要に応じて薬剤の量や治療間隔を調整します。
ご自宅で発熱、食事や水分がとれない、強い下痢や吐き気などの症状が現れた場合には、病院へご相談いただけます。
治療を続けることだけを優先するのではなく、患者さんの体調や生活を考えながら、安全に治療を続けることを大切にしています。
治療当日は血液検査などの結果と体調を確認し、必要に応じて薬剤の量や治療間隔を調整します。
ご自宅で発熱、食事や水分がとれない、強い下痢や吐き気などの症状が現れた場合には、病院へご相談いただけます。
治療を続けることだけを優先するのではなく、患者さんの体調や生活を考えながら、安全に治療を続けることを大切にしています。