医療の質の評価・臨床評価指標
患者満足度「全体としてこの病院に満足していますか?」(入院)
分子:分母のうち、「非常に満足している」または「やや満足している」と回答した入院患者数
分母:入院患者への満足度調査項目「全体としてこの病院に満足していますか?」の設問有効回答数
分母:入院患者への満足度調査項目「全体としてこの病院に満足していますか?」の設問有効回答数
2021年度 | 2022年度 | |
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分子 | 144 | 81 |
分母 | 164 | 87 |
当院満足度(%) | 87.80 | 93.1 |
赤十字病院グループ平均値(%) | 88.62 | 88.1 |
患者満足度「全体としてこの病院に満足していますか?」(外来)
分子:分母のうち、「非常に満足している」または「やや満足している」と回答した外来患者数
分母:外来患者への満足度調査項目「全体としてこの病院に満足していますか?」の設問有効回答数
分母:外来患者への満足度調査項目「全体としてこの病院に満足していますか?」の設問有効回答数
2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|
分子 | 189 | 260 |
分母 | 212 | 327 |
当院満足度(%) | 89.15 | 79.5 |
赤十字病院グループ平均値(%) | 82.23 | 81.0 |
転倒・転落「入院患者での転倒転落発生率」
分子:入院中の患者に発生した転倒・転落件数
分母:入院患者延べ数(人日)
分母:入院患者延べ数(人日)
2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|
分子 | 278 | 307 |
分母 | 85,246 | 91,748 |
当院発生率(%) | 3.26 | 3.35 |
赤十字病院グループ平均値(%) | 2.62 | 2.6 |
入院患者の転倒転落は、患者が自立的に活動される限り、完全に防ぎきれるものではありませんが、骨折や内出血などをきたすことがあり、『 発生率 』 を少しでも減らすために各施設で努力を続けています。要因としては、環境の変化や疾患、治療、手術などに起因するものなど様々です。これらの要因に対し、インシデント報告を分析し、環境の整備や患者の行動を予測した未然防止につなげます。
インシデント・アクシデント①「 1 か月間・ 100 床当たりのインシデント・アクシデント
発生件数」
分子:調査期間中の月毎のインシデント・アクシデント発生件数× 100
分母:許可病床数
分母:許可病床数
2021年度 | 2022年度 | |
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分子 | 16,358 | 17,992 |
分母 | 344 | 344 |
当院発生件数 | 47.55 | 52.3 |
赤十字病院グループ平均値 | 36.37 | 35.9 |
インシデントは比較的軽い、影響度(前項参照)の小さい事故、アクシデントは影響度の大きい事故をさしています。広義の医療事故とは過誤の有無に関わらず、患者や医療者に何らかの被害を与えたあるいは与える可能性のある有害事象をいいます。インシデント・アクシデントが生じてしまった場合は、原因を調査し、再発防止策を早急にとることが重要となりますが、そのためにはインシデント・アクシデントをきちんと報告することが必要となります。本指標は 『 発生件数 』 とありますが、正確には 『 報告件数 』 です。 『 報告件数 』 は多い方が医療安全への意識が高いと評価されていましたので、「多い方がよい」と考えられており、「事故が多い」こととは意味合いが違うことに注意が必要です。また、施設ごとに報告基準が異なり、施設間の比較は難しいのが現状です。
インシデント・アクシデント②「全報告中医師による報告の占める割合」
分子:分母のうち、医師が提出したインシデント・アクシデント報告総件数
分母:調査期間中の月毎のインシデント・アクシデント報告総件数
分母:調査期間中の月毎のインシデント・アクシデント報告総件数
2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|
分子 | 211 | 156 |
分母 | 2,011 | 2,159 |
当院割合(%) | 10.49 | 7.2 |
赤十字病院グループ平均値(%) | 4.48 | 4.8 |
インシデントは比較的軽い、影響度(前項参照)の小さい事故、アクシデントは影響度の大きい事故をさしています。広義の医療事故とは過誤の有無に関わらず、患者や医療者に何らかの被害を与えたあるいは与える可能性のある有害事象をいいます。インシデント・アクシデントが生じてしまった場合は、原因を調査し、再発防止策を早急にとることが重要となりますが、そのためにはインシデント・アクシデントをきちんと報告することが必要となります。
一般に医師からの報告が少ないことが知られており、この値が高いことは医師の医療安全意識が高い組織である可能性がありますが、病院の規模や機能により、発生率が異なることもあり、施設間の比較は難しいといえます。
一般に医師からの報告が少ないことが知られており、この値が高いことは医師の医療安全意識が高い組織である可能性がありますが、病院の規模や機能により、発生率が異なることもあり、施設間の比較は難しいといえます。
急性心筋梗塞患者における入院後早期アスピリン投与率
2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|
分子 | 101 | 90 |
分母 | 101 | 115 |
当院投与率(%) | 90.18 | 78.3 |
赤十字病院グループ平均値(%) | 87.08 | 88.9 |
急性心筋梗塞は心臓に血液を送っている冠動脈が動脈硬化等によって細くなり、それが血栓などで詰まってしまうことによって、心筋が壊死してしまう疾患です。心筋梗塞発症後の予後を改善する目的で、血栓の形成抑制効果のあるアスピリンあるいは硫酸クロピドグレルなどの早期投与が推奨されています。本指標は心筋梗塞の二次予防としての標準的な診療が行われているかを測る指標となります。
早期リハビリテーション「脳梗塞患者への早期リハビリ開始率」
2021年度 | 2022年度 | |
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分子 | 236 | 244 |
分母 | 230 | 256 |
当院開始率(%) | 97.46 | 95.3 |
赤十字病院グループ平均値(%) | 77.41 | 76.4 |
脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓が詰まることで、脳に酸素や栄養が送られなくなり、その部位の脳組織が壊死あるいは壊死に近い状態に陥ってしまう病気です。脳梗塞により、運動障害、言語障害、感覚障害等の後遺症が残ることがあります。脳梗塞の後遺症によって、寝たきりになると、筋委縮・筋力低下、関節拘縮、肺炎、褥瘡、抑うつ等の症状が現れる廃用症候群が起こります。廃用症候群の発生を防止するためには、早期からのリハビリテーションが重要になります。そして、日常生活の自立と早期の社会復帰につなげていくことが求められます。