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診療科・部門

緩和ケア内科



緩和ケアとは

WHO(世界保健機構)による緩和ケアの定義

「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。」

<定義の解説>
この定義が示すように緩和ケアは患者・家族の「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」すなわち「日々の生活の質」を向上させることを目的としています。一般的な医療は病気が治ること(治癒)を目的としていますが、緩和では元の病気の経過にたいして働きかけることはしません。その時その時の病状の中でどのような工夫を行えば少しでもその日一日が患者さん、ご家族にとって良い一日となるかを考えていきます。
緩和ケアは、がんを代表とする「生命を脅かす病」により引き起こされる身体的問題だけでなく、心理社会的問題やスピリチュアルな問題*などにも対応していきます。人は心と体でできています。心だけ、体だけに注目して対処を考えてもうまくいきません。体の問題は心の問題、社会的な問題、スピリチュアルな問題の深く絡み合いながらその時その時の「つらさ」を引き起こしていきます。緩和ケアは身体的な苦痛を手掛かりに、それに関わる心理社会的、スピリチュアルな問題にも目を向け、患者さんを「全人的」に診てかかわっていきます。

*スピリチュアルな問題
以前は「宗教的問題」「実存的問題」とも訳されていましたが、「スピリチュアル」の全体像を的確に表す日本語がないために、現在は「スピリチュアルな問題」と称されています。具体的には、「人生の危機に直面して生きる拠り所が揺れ動き、あるいは見失われてしまったとき、その危機的状況で生きる力や、希望を見出そうとして、自分の外に新たな拠り所を求める機能であるスピリチュアリティに関わる問題」を指します。

緩和ケアの提供形態

(1)ホスピス・緩和ケア病棟
 専門的な緩和ケアを入院で提供します。現在はがんまたはAIDS末期の患者さんが対象となります。

(2)緩和ケアチーム
 疾患に関わらず緩和ケアを必要とする患者さんに、主治医チームを支援する形でかかわる多職種のチームです。緩和ケアチームは、医師(身体担当、精神担当)、看護師、薬剤師、MSWなどで構成され、主に病院の入院患者に介入します。

(3)ホスピス・緩和ケア外来
 緩和ケア病棟担当スタッフまたは緩和ケアチームスタッフにより外来通院患者さんへ緩和ケアを提供するサービスです。通院可能な患者さんを対象とします。

(4)在宅ホスピス・在宅緩和ケア
 自宅や入所施設で療養している通院困難な患者さんを対象に、在宅医療に関わるスタッフ(訪問医、訪問看護師など)が自宅で緩和ケアを提供します。近年はホスピスケアに特化した入所施設も増えてきています。

当院での緩和ケアの提供体制

(1)緩和ケア病棟
当院3階に緩和ケア病棟があります。詳細は緩和ケア病棟のご案内ページをご参照ください。

(2)緩和ケアチーム
当院に入院中の方で、がんに伴う辛い症状がある方に対して、 主治医から依頼を受け主治医と共にがんの辛い症状を和らげる治療を行ないます。ご希望の方は、主治医にご相談下さい。

(3)緩和ケア外来
がんに伴う辛い症状(痛み、吐き気、倦怠感など) の診察と治療を行なう外来です。
完全予約制で、当院にかかりつけの方が対象です。
当院でがん治療を行なっており、緩和ケア外来を希望する方は、主治医にご相談下さい。

(4)訪問診療
緩和ケア入院初診外来後当院の緩和ケア病棟に登録している患者さんで、緩和ケア外来に通院が困難な方に対して、ご希望の場合には定期訪問診療を実施しています。平日日中の時間帯に、曜日時間を決めての定期訪問となります。臨時往診や24時間の対応が必要な患者さんには地域の訪問診療クリニックをご紹介しています。

緩和ケア病棟のご案内

WEBパンフレット

スタッフ紹介・外来日程表

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