腎臓内科(腎高血圧内科)
診療科の特色
腎臓内科は腎臓疾患、高血圧症を診療担当しています。慢性腎臓病は約1,300万人、高血圧症は約4,300万人と成人の2人に1人はこれらの疾患に罹患しているのが現実です。高血圧は心臓病、特に脳卒中の最大の危険因子であり、その予防・ 治療は高齢化の著しい我が国では重要な課題と言えます。
慢性腎臓病も高血圧同様に心血管病の重要な危険因子であり、末期腎不全による透析患者数も増加している現在 、国民病の一つと言えます。
当科ではこれらの2大疾患に対して集約的に治療を行なっていきます。
慢性腎臓病も高血圧同様に心血管病の重要な危険因子であり、末期腎不全による透析患者数も増加している現在 、国民病の一つと言えます。
当科ではこれらの2大疾患に対して集約的に治療を行なっていきます。
診療方針
当科では、高血圧症の治療をする上で、原因の評価、高血圧による臓器障害の評価・予防に力を入れています。さらに ABPM(24時間自由行動下血圧)による血圧評価を行い、日中のみならず、夜間や早朝の血圧管理まで含めて連続して降圧 していくことに重きを置いています。特に肥満を合併している方では、栄養指導や肥満に伴う閉塞型睡眠時無呼吸症候群 の評価を行い、降圧剤の投与だけでなく、生活習慣の改善、夜間睡眠の質の改善のためCPAP治療を行い、多面的に血圧の 上昇する原因を取り除いていくように努力しています。慢性腎臓病では、厳密な血圧管理と電解質・水分管理、腎性貧血 の是正、食事療法の徹底に努めて腎機能を保持していくことに主眼を置いています。また、末期腎不全に至った場合でも 血液透析、腹膜透析による治療も行っています。内シャントには経皮的血管形成術(PTA)も行っています。蛋白尿や血尿に関しても適応を検討しながら腎生検を施行しています。 糸球体腎炎や間質性腎炎を生じる自己免疫疾患に対するステロイド治療や免疫抑制剤による治療、血漿交換療法も行なっ ています。さらに、内科的・外科的急性腎障害に対して各科と連携しながらの集約的治療も行っています。
得意とする診療
- 糸球体腎炎・間質性腎炎の診断、治療
- ネフローゼ症候群の診断、治療
- 慢性腎不全の診断、治療
- 急性腎不全の診断、治療
- 電解質異常・酸塩基平衡異常の診断・治療
- 透析療法の導入・管理
こんな症状取り扱います
- 蛋白尿
- 血尿
- むくみ
患者さまへ
高血圧症、慢性腎臓病は、血圧管理、食事療法が中心となるので毎日の積み重ねがとても大切です。このため 、長期的な視点で治療できるよう支援していきます。
学会発表件数等
2023年度学会発表件数
学会 | 演題数 |
第53回日本腎臓学会東部学術大会 | 計2件 |
第694回 日本内科学会関東地方会 |
2023年度処置・検査件数
処置 | 件数 |
血液透析年間のべ回数 | 7,452回 |
GCAP | 10回 |
PMX | 6回 |
PE | 41回 |
CART | 54件 |
レオカーナ | 30件 |
内シャント造設術 | 23件 |
PDカテ留置術 | 2件 |
経皮的腎生検 | 13件 |