呼吸器内科
診療科の特色
呼吸器内科は下気道の症状、すなわち長く続く慢性の咳、痰(血痰)や、息切れなどの症状のある方に受診していただく診療科です。また、検診の胸部レントゲン写真で異常を指摘された方の精密検査のために受診していただきます。
疾患として具体的には肺癌、間質性肺疾患や、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺感染症などが挙げられます。また、膠原病に伴う肺病変、アレルギー疾患などの全身疾患の部分症としての肺病変など様々な領域に及びます。
疾患として具体的には肺癌、間質性肺疾患や、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺感染症などが挙げられます。また、膠原病に伴う肺病変、アレルギー疾患などの全身疾患の部分症としての肺病変など様々な領域に及びます。
診療方針
今や国民の2人に1人ががんに罹患し、3人に1人が死亡する時代だといわれています。肺がんは1998年に胃がんを抜いて死亡率の第一位となって以来、年間7万人以上が命を落とす原因疾患となっています。
呼吸器内科では根治的手術治療ができない肺がんの方々を診療することになります。2002年7月分子標的薬イレッサが上市されて以来、発がんに関与するドライバー遺伝子変異の発見とそれに対する分子標的治療の進歩は著しいものがあり、遺伝子変異の有無を検査するパネル検査を導入し、患者様に滞りなく適切な治療をどどける体制を整えています。また、2015年末には新しい治療法として開発された免疫チェクポイント阻害剤が上市されました。この免疫チェックポイント阻害剤の登場は、これまで根治切除、根治照射不能の進行肺癌患者さんが受けていた細胞障害性抗がん剤の使用方法を大きく変えてきました。自分の免疫細胞ががん細胞を攻撃するような仕組みを援助するこの治療薬は、効果も大きく、使用方法の開発がますます進歩しています。さらに肺癌手術後の治療にもその有効性が示されてきています。
このように肺がん治療は日々進歩しており、当科では個々人の持つ肺がんの特性に合わせた治療を行うよう努めています。ただ、肺癌治療は集学的治療といって、呼吸器外科、放射線治療科、呼吸器内科が力を合わせて治療の戦略を立てる必要があります。
当院では放射線治療が出来ません。そのため、放射線治療の組み合わせが必要と考えられる際には、適切な病院に紹介させていただきます。
がん以外の呼吸器疾患も幅広く診療させていただきます。
喫煙が主な原因になる呼吸器疾患として慢性閉塞性肺疾患(主に慢性肺気腫)が話題になっています。主な症状は、動いた時の息切れで、進行すると空気を吸っても十分に酸素を取り入れることが出来ない状態、すなわち呼吸不全にいたります。そのような状態になる前から悪化因子を取り除き、治療で症状を軽くしたりすることが重要になります。息切れの原因にはこれ以外にも様々な原因がありますが、症状が気になる方は是非御相談ください。
その他、気管支喘息や慢性の呼吸器感染症(非結核性抗酸菌症や、真菌感染症)、ここ数年で治療法が大きく進歩した特発性肺線維症などを様々な病気に対応します。
呼吸器内科では根治的手術治療ができない肺がんの方々を診療することになります。2002年7月分子標的薬イレッサが上市されて以来、発がんに関与するドライバー遺伝子変異の発見とそれに対する分子標的治療の進歩は著しいものがあり、遺伝子変異の有無を検査するパネル検査を導入し、患者様に滞りなく適切な治療をどどける体制を整えています。また、2015年末には新しい治療法として開発された免疫チェクポイント阻害剤が上市されました。この免疫チェックポイント阻害剤の登場は、これまで根治切除、根治照射不能の進行肺癌患者さんが受けていた細胞障害性抗がん剤の使用方法を大きく変えてきました。自分の免疫細胞ががん細胞を攻撃するような仕組みを援助するこの治療薬は、効果も大きく、使用方法の開発がますます進歩しています。さらに肺癌手術後の治療にもその有効性が示されてきています。
このように肺がん治療は日々進歩しており、当科では個々人の持つ肺がんの特性に合わせた治療を行うよう努めています。ただ、肺癌治療は集学的治療といって、呼吸器外科、放射線治療科、呼吸器内科が力を合わせて治療の戦略を立てる必要があります。
当院では放射線治療が出来ません。そのため、放射線治療の組み合わせが必要と考えられる際には、適切な病院に紹介させていただきます。
がん以外の呼吸器疾患も幅広く診療させていただきます。
喫煙が主な原因になる呼吸器疾患として慢性閉塞性肺疾患(主に慢性肺気腫)が話題になっています。主な症状は、動いた時の息切れで、進行すると空気を吸っても十分に酸素を取り入れることが出来ない状態、すなわち呼吸不全にいたります。そのような状態になる前から悪化因子を取り除き、治療で症状を軽くしたりすることが重要になります。息切れの原因にはこれ以外にも様々な原因がありますが、症状が気になる方は是非御相談ください。
その他、気管支喘息や慢性の呼吸器感染症(非結核性抗酸菌症や、真菌感染症)、ここ数年で治療法が大きく進歩した特発性肺線維症などを様々な病気に対応します。
得意とする診療
▼肺がんの診断および化学療法
放射線治療は行っておりませんが、他病院へご紹介させていただいております。
▼気管支喘息
重傷難治性喘息の方に対して、生物学的製剤を使用しています。
▼慢性閉塞性肺疾患
在宅酸素療法および非侵襲的人工呼吸療法の導入、呼吸リハビリテーション
▼間質性肺炎の診断および治療
特発性間質性肺炎、サルコイドーシスなど
▼感染症
COVID-19、難治性肺炎、インフルエンザなどのウイルス性疾患、肺真菌症の治療
注)入院が必要な肺結核の診療は行っておりません。誤嚥性肺炎に対する呼吸器内科専門としての診療は行っていません。
放射線治療は行っておりませんが、他病院へご紹介させていただいております。
▼気管支喘息
重傷難治性喘息の方に対して、生物学的製剤を使用しています。
▼慢性閉塞性肺疾患
在宅酸素療法および非侵襲的人工呼吸療法の導入、呼吸リハビリテーション
▼間質性肺炎の診断および治療
特発性間質性肺炎、サルコイドーシスなど
▼感染症
COVID-19、難治性肺炎、インフルエンザなどのウイルス性疾患、肺真菌症の治療
注)入院が必要な肺結核の診療は行っておりません。誤嚥性肺炎に対する呼吸器内科専門としての診療は行っていません。
こんな症状取り扱います
- 咳・痰・発熱(上気道炎、気管支炎)
- 咳・痰・胸痛・高熱(肺炎、肺膿瘍、胸膜炎、膿胸)
- 肩部痛・呼吸困難(自然気胸)
- 息切れ・咳・痰(びまん性肺疾患)
- 咳・呼吸困難・樽型胸郭(慢性閉塞性肺疾患)
- 血痰・かすれ声・肩部痛・呼吸困難(肺癌)
- 血痰・微熱・倦怠感(肺結核)
- 喘鳴と息苦しさ(気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患)
- 頑固な咳(咳喘息)
- 健康診断で見つかった陰影(早期肺癌・良性肺腫瘍・肺嚢胞・陳旧性肺結核)
患者さまへ
肺や気管支など呼吸器に関係したあらゆる病気に対する診療をしています。とくに、呼吸器疾患の関連学会による診断や治療のガイドラインに沿った、高度な医療の提供を実践しています。
現在、わが国でがんによる死亡原因の第一位を占めている肺がんの症例が年々増加しています。近年、新しい抗がん剤が開発され、肺がんの治療成績は以前に比べて飛躍的に改善されましたが、それでも2010年度には70,000人に近い方がたが肺がんで亡くなっています。このような現状を踏まえて、当科では肺癌に対して積極的に手術療法、抗癌剤による化学療法、終末期の緩和療法などを行っています。また、肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎など、呼吸器疾患の多くは長年の喫煙がその重要な原因となっていますので、当科では予防対策にも力を入れ、禁煙の啓発・指導を行っています。
さらに、他の医療機関との連携も密接に行っています。近隣のクリニック・病院との病診連携に加えて、東邦大学医療センター大森病院、昭和大学附属病院、東京労災病院、虎の門病院、などの中核病院とも、人的交流や、学術的研究会の共同開催を含めた緊密な医療連携を行っています。
現在、わが国でがんによる死亡原因の第一位を占めている肺がんの症例が年々増加しています。近年、新しい抗がん剤が開発され、肺がんの治療成績は以前に比べて飛躍的に改善されましたが、それでも2010年度には70,000人に近い方がたが肺がんで亡くなっています。このような現状を踏まえて、当科では肺癌に対して積極的に手術療法、抗癌剤による化学療法、終末期の緩和療法などを行っています。また、肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎など、呼吸器疾患の多くは長年の喫煙がその重要な原因となっていますので、当科では予防対策にも力を入れ、禁煙の啓発・指導を行っています。
さらに、他の医療機関との連携も密接に行っています。近隣のクリニック・病院との病診連携に加えて、東邦大学医療センター大森病院、昭和大学附属病院、東京労災病院、虎の門病院、などの中核病院とも、人的交流や、学術的研究会の共同開催を含めた緊密な医療連携を行っています。