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診療科・部門

呼吸器内科



診療科の特色

呼吸器内科は長く続く慢性の咳や痰や、胸部レントゲン写真の異常が発見されたことをきっかけに受診することになる診療科です。具体的には気管支喘息や、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺疾患、肺腫瘍(肺がん)、感染症、膠原病やアレルギー疾患などの全身疾患の部分症としての肺病変など様々な領域に及びます。

診療方針

今や国民の2人に1人ががんに罹患し、3人に1人が死亡する時代だといわれていますが、その中でも肺がんは年間7万人以上が命を落とす原因疾患になっており、がん死亡の第一位となっている現状があります。呼吸器内科では根治的手術治療ができない肺がんの方々を診療することになります。その肺がんの診療において、ここ10年で飛躍的に進歩した治療が、分子標的治療です。分子標的治療薬は肺がんの遺伝子変異を検索し、そこを狙い撃ちすることで劇的な効果が期待できる治療薬です。さらに、2015年末には全く新しい治療法として開発された免疫チェクポイント阻害剤が上市されました。さらに新しい免疫チェックポイント阻害剤が2017年から使用できるようになりました。
このように肺がん治療は日々進歩しており、当科では個々人の持つ肺がんの特性に合わせた治療を行うよう努めています。ただ、肺癌治療は集学的治療といって、呼吸器外科、放射線治療科、呼吸器内科が力を合わせて治療の戦略を立てる必要があります。
当院では放射線治療が出来ません。そのため、放射線治療の組み合わせが必要と考えられる際には、適切な病院に紹介させていただきます。
がん以外の呼吸器疾患も幅広く診療させていただきます。
喫煙が主な原因になる呼吸器疾患として慢性閉塞性肺疾患(主に慢性肺気腫)が話題になっています。主な症状は、動いた時の息切れで、進行すると空気を吸っても十分に酸素を取り入れることが出来ない状態、すなわち呼吸不全にいたります。そのような状態になる前から悪化因子を取り除き、治療で症状を軽くしたりすることが重要になります。息切れの原因にはこれ以外にも様々な原因がありますが、症状が気になる方は是非御相談ください。
その他、気管支喘息や慢性の呼吸器感染症(非結核性抗酸菌症や、真菌感染症)、ここ数年で治療法が大きく進歩した特発性肺線維症など様々な病気に対応します。

得意とする診療

  • 肺がんの診断及び化学療法(放射線治療は行っておりませんが、他病院へご紹介させていただいております)
  • 間質性肺炎の診断及び治療(特発性間質性肺炎、サルコイドーシスなど)
  • 慢性閉塞性肺疾患(在宅酸素療法及び非侵襲的人工呼吸療法の導入、呼吸リハビリテーション)
  • 気管支喘息
  • 感染症(難治性肺炎、インフルエンザなどのウイルス性疾患、肺真菌症の治療) 注)入院が必要な肺結核の診療は行っておりません。誤嚥性肺炎にたいする呼吸器内科専門としての診療は行っていません。

こんな症状取り扱います

  • 咳・痰・発熱(上気道炎、気管支炎)
  • 咳・痰・胸痛・高熱(肺炎、肺膿瘍、胸膜炎、膿胸)
  • 肩部痛・呼吸困難(自然気胸)
  • 息切れ・咳・痰(びまん性肺疾患)
  • 咳・呼吸困難・樽型胸郭(慢性閉塞性肺疾患)
  • 血痰・かすれ声・肩部痛・呼吸困難(肺癌)
  • 血痰・微熱・倦怠感(肺結核)
  • 喘鳴と息苦しさ(気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患)
  • 頑固な咳(咳喘息)
  • 健康診断で見つかった陰影(早期肺癌・良性肺腫瘍・肺嚢胞・陳旧性肺結核)

患者さまへ

肺や気管支など呼吸器に関係したあらゆる病気に対する診療をしています。とくに、呼吸器疾患の関連学会による診断や治療のガイドラインに沿った、高度な医療の提供を実践しています。
現在、わが国でがんによる死亡原因の第一位を占めている肺がんの症例が年々増加しています。近年、新しい抗がん剤が開発され、肺がんの治療成績は以前に比べて飛躍的に改善されましたが、それでも2010年度には70,000人に近い方がたが肺がんで亡くなっています。このような現状を踏まえて、当科では肺癌に対して積極的に手術療法、抗癌剤による化学療法、終末期の緩和療法などを行っています。また、肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎など、呼吸器疾患の多くは長年の喫煙がその重要な原因となっていますので、当科では予防対策にも力を入れ、禁煙の啓発・指導を行っています。
さらに、他の医療機関との連携も密接に行っています。近隣のクリニック・病院との病診連携に加えて、東邦大学医療センター大森病院、昭和大学附属病院、東京労災病院、虎の門病院、などの中核病院とも、人的交流や、学術的研究会の共同開催を含めた緊密な医療連携を行っています。

学会発表等(2019年度)

学会・研究会・講演会等

発表者名 演題名 学会名等(場所) 年月
太田宏樹、成澤恵理子、飯田崇博、池田岳史、九十九葉子、坂本穆彦、太田智裕 非小細胞肺癌における頚部リンパ節生検の有用性ならびにPD-L1発現頻度の検討 第59回日本呼吸器学会学術講演会 東京 2019.4
太田宏樹、成澤恵理子、寺井恵美、安城芳紀、中山 洋、太田智裕 イリノテカンによる薬剤性肺障害が疑われた3例 第116回日本内科学会講演会 名古屋 2019.4
太田宏樹、成澤恵理子、太田智裕 気管支肺胞洗浄液のRT-PCRにより診断し得たインウルエンザA型ウイルス肺炎の2例 第55回日本赤十字社医学会総会 広島 2019.1
太田宏樹1、7)、成澤恵理子1)、宮崎敬大2) 、千葉秀幸3) 、中山 洋4) 、大塚幸宏5)、 九十九葉子6) 、坂本穆彦6) 、本間尚子8) 、太田智裕1) 後腹膜転移を来した原発性肺癌の1剖検例 第43回呼吸器セミナー(東邦大学) 2019.10.21
太田宏樹、太田智裕 肺ノカルジア症に合併した肺胞蛋白症の一例 呼吸器臨床談話会 2019.11.22
Ota H、 Narisawa E、 Chiba H、 Nakayama H、 Tsukumo Y、 Sakamoto A、 Honma N、 Ota T Retroperitoneal metastasis with marked fibrosis from lung adenocarcinoma: An autopsy case 世界肺癌学会 2019

外来日程表

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