肥満症治療について
「肥満症」とは
肥満症とは、「肥満に起因して健康障害を引き起こしている」、または「健康障害を引き起こすリスクが高い状態」のことを指し、適切な治療が必要な状態です。
ここでいう健康障害は大きく2つに分けられ、①脂肪細胞の質的異常によるもの(糖尿病、高血圧症、脂質異常症、動脈硬化症、脂肪肝・肝硬変、月経異常など)と、②量的異常によるもの(変形性関節症など整形外科疾患、睡眠時無呼吸症候群)があります。肥満症は、日常生活に支障が少ないため軽視されがちな病気です。
ここでいう健康障害は大きく2つに分けられ、①脂肪細胞の質的異常によるもの(糖尿病、高血圧症、脂質異常症、動脈硬化症、脂肪肝・肝硬変、月経異常など)と、②量的異常によるもの(変形性関節症など整形外科疾患、睡眠時無呼吸症候群)があります。肥満症は、日常生活に支障が少ないため軽視されがちな病気です。
◆ 健康障害の悪化
肥満症を放置していると、糖尿病、高血圧症、変形性関節症などの健康障害が悪化し、さらなる悪循環を招くことがあります。そのため、新たな健康障害とその悪循環を予防するために、増えすぎた脂肪を減少させ、代謝などを正常な状態に近づけることが必要です。
肥満症を放置していると、糖尿病、高血圧症、変形性関節症などの健康障害が悪化し、さらなる悪循環を招くことがあります。そのため、新たな健康障害とその悪循環を予防するために、増えすぎた脂肪を減少させ、代謝などを正常な状態に近づけることが必要です。
どんな場合に受診すべき?
BMI*25kg/m2以上の方は、医療機関の受診を検討します。
医療機関では、肥満からくる健康障害がないかどうか検査を行います。また、内分泌性肥満などの病気が原因の場合もあるため、それを鑑別することも必要です。
現段階で健康障害がない場合でも、腹囲を測り、内臓脂肪の蓄積が多い場合(男性85cm以上、女性90cm以上)、いわゆる小太りの傾向の方には、特に健康障害のリスクが高まるため、受診をお勧めします。
*Body Mass Indexの略
医療機関では、肥満からくる健康障害がないかどうか検査を行います。また、内分泌性肥満などの病気が原因の場合もあるため、それを鑑別することも必要です。
現段階で健康障害がない場合でも、腹囲を測り、内臓脂肪の蓄積が多い場合(男性85cm以上、女性90cm以上)、いわゆる小太りの傾向の方には、特に健康障害のリスクが高まるため、受診をお勧めします。
*Body Mass Indexの略
*BMI(体格指数)= 体重[kg]/身長[m]2 肥満症:BMI≧25 kg/m2 高度肥満症:BMI≧35 kg/m2 |
肥満症の治療
食事療法・運動療法を中心に行い、効果不十分の場合には薬物療法の併用を検討します。
薬物療法においては、「GLP-1受容体作動薬」など、最新の治療薬の積極的な導入を検討していきます。
高度肥満症では、上記の治療で効果不十分の場合には、減量・代謝改善手術を検討します。
高度肥満症では、上記の治療で効果不十分の場合には、減量・代謝改善手術を検討します。
専門外来「肥満外来」のご案内
当院では、専門外来「肥満外来」をご用意しています。
◆ 肥満症減量コース(外来)
外来における減量治療ケアとして以下のスケジュールで専用プログラムをご用意しています。
◆ 肥満症減量コース(外来)
外来における減量治療ケアとして以下のスケジュールで専用プログラムをご用意しています。
コースの設定期間 1クール=1コース / 2週間ごとの通院 × 計8回 |
2週間ごとの外来通院において、医師、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師、医療事務による多職種チーム連携にて肥満(症)の治療にあたります。
「肥満症減量入院プログラム」のご案内
当院では、短期間でより減量効果が高い、「肥満症入院減量プログラム」をご用意しています。
入院期間は、最低1週間とします。
※退院日については、ご希望に沿って担当医にご相談ください。
入院期間は、最低1週間とします。
※退院日については、ご希望に沿って担当医にご相談ください。
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入院前日まで
原則、食事療法・運動療法(場合によっては薬物療法)を徹底していただきます。
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入院後1~2日
低カロリー食(標準体重当たり20kg/日)を開始します。
併行して理学療法士の管理のもと、運動療法の強化を行います。
併行して理学療法士の管理のもと、運動療法の強化を行います。
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入院後3日~
1食分をフォーミュラ食に置き換えた、超低カロリー食(700~1000kcal/日)に変更します。
そして入院後は以下を徹底します。 ・「体重測定」4回/日 + ・活動量維持のための「運動療法」 ・病院周囲の散歩コースの歩行 |
「もしかして小太りかも?」「なかなか自分では減量できない」とお困りの方、
一度、糖尿病・内分泌内科までご相談下さい
一度、糖尿病・内分泌内科までご相談下さい