ポリファーマシー(害のある多剤併用)の削減
ポリファーマシーがなぜいけないのか?
昨今の高齢化に伴い、多剤併用による有害事象発症、転倒の発生増加、医療費負担増が問題となっております。
日本老年学会から『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』が発表され、全国の医療機関でも是正の動きが増えてきています。
日本老年学会から『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』が発表され、全国の医療機関でも是正の動きが増えてきています。
当院でのポリファーマシーに対しての取り組み
当院では薬剤師が入院時に持参薬を確認すると共に、以下の要件について患者様へ確認し、医師や他職種と共に不要な投薬や有害事象の発生が無いかを適宜確認し、薬剤の適正使用に努めております。
① 65歳以上で、高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015の『特に慎重な投与を要する薬物のリスト』に該当する薬剤がある。
『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』はこちら
② 服薬管理能力の低下を認める。(認知力の低下や視力・聴力障害や手指の機能障害など)
③ 重複投与、副作用、薬物相互作用、代謝・排泄臓器機能の観点から検討する必要がある。
① 65歳以上で、高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015の『特に慎重な投与を要する薬物のリスト』に該当する薬剤がある。
『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』はこちら
② 服薬管理能力の低下を認める。(認知力の低下や視力・聴力障害や手指の機能障害など)
③ 重複投与、副作用、薬物相互作用、代謝・排泄臓器機能の観点から検討する必要がある。
薬剤を調整した後の対応について
薬剤を調整・減薬して全てが終了ではありません。変更後に新たな有害事象が生じていないか、アドヒアランスはどうなのか、など適宜確認が必要です。
薬薬連携の一環として当院では退院時に入院中の処方内容変更についてかかりつけ保険薬局へ情報提供しております。
(薬剤管理サマリーページ参照)
薬薬連携の一環として当院では退院時に入院中の処方内容変更についてかかりつけ保険薬局へ情報提供しております。
(薬剤管理サマリーページ参照)
保険薬局の先生からのポリファーマシー調整の依頼について
保険薬局の先生方からは医師への処方提案は難しいとお聞きします。そこで当院薬剤部では病院薬剤師が間に入り報告されたトレーシングレポートを確認し、医師へ報告します。保険薬局から処方提案がしやすい環境作りに努めてまいりますのでポリファーマシー削減の活動にご協力願います。
トレーシングレポートは、当院ホームページ→左のバナーの「部門紹介」→薬剤部→トレーシングレポート(通常薬)にございますのでご確認ください。
※重複処方など即時性の高いものは従来通り疑義照会を実施してください。
トレーシングレポートは、当院ホームページ→左のバナーの「部門紹介」→薬剤部→トレーシングレポート(通常薬)にございますのでご確認ください。
※重複処方など即時性の高いものは従来通り疑義照会を実施してください。
・保険薬局の先生方による患者薬剤の一元的管理
・患者アドヒアランスなどからの減薬の提案
・患者アドヒアランスなどからの減薬の提案
・トレーシングレポートを薬剤部で確認し、処方医へ提案
・提案内容・結果を保険薬局へ返信
・提案内容・結果を保険薬局へ返信