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診療科・部門

消化器内科トピックス



1. 2024年度新体制が始まりました

 本年4月から、横浜労災病院から高柳医師が赴任された他、寺一医師、赤瀬医師の専攻医2名が当科に新しく赴任いたしました(合計15人)。高柳医師は胆石や膵炎といった良性疾患から、胆管がん、膵がんといった発見自体が難しい領域とされている胆膵診療のエキスパートです。従来の治療ではアプローチが難しかった黄疸やドレナージ(膿などを取り除く)などが超音波内視鏡を用いた技術によって可能になります。また、2024年度になり、医師の働き方改革が導入されました。様々議論のある改革ではありますが、当科としては昨年同様にグループ診療を継続し、それぞれの医師のワークライフバランスを重んじて働きやすく充実した職場をより一層作り上げていけるようにと考えています。また、人材育成、教育には今後も引き続き力を入れていきたいと思います。当科にご興味をもった先生方はいつでも見学なども含めご連絡ください。

2.黄疸ホットライン、膵ドックの新規導入

当科に高柳医師の赴任を受け、緊急性の高い疾患である黄疸症状のある患者さんに関しては地域の先生方から直接相談しやすいホットラインを導入しました。また、早期発見の難しいとされている膵臓がんをターゲットとした“膵ドック”も導入予定です。詳細は肝胆膵領域のリンクへアクセスしてください。

3.2023年度学会報告(28題)

①国内の学会発表(21演題)

 日本消化器病学会や日本消化器内視鏡学会といった主要な学会は総会・地方会ともに発表をしてきました。テーマは、ESDの実績の他、高難度症例の治療の工夫やコツ、大腸ESD周術期の抗血栓薬を休薬すべきかどうか、大腸ポリープに対するCold polypectomy時の用手的切除、ERCP関連死亡例に関する報告も行いました。この他、内視鏡治療のエキスパートが集まって討論を行う内視鏡的全層切除・縫合研究会に、胃の粘膜下腫瘍に対する診断・治療の工夫を発表し、貴重な意見を頂き今後更なるブラッシュアップをさせたいと思います。消化器内科専攻医(今長、坂井)も2演題発表を行いました。初めての発表にも関わらず堂々と発表し、質問にもしっかり回答できました。当科は専攻医の発表指導にも力を入れています。

②海外発表(7演題)

 千葉は毎年中国との学術的な交流を行っていますが、2023年度は3回中国(杭州、北京、楡林)での講演、治療ライブデモンストレーションを行いました。中国の内視鏡診療の進歩は目覚ましく、国を超えた交流によって多くを学ぶことができます。今後も継続的に交流が行われ、より良い内視鏡診療が提供できるように精進します。また、2023年度は、デンマーク・コペンハーゲンで行われたUEGW(United European Gastroenterology Week)において、海老澤と小林が2人で合計4題発表をしました。2人とも海外での発表は初でしたが発表の準備にかけた時間分だけ、当日は緊張の中楽しむことができたようで、また海外の医師との交流や、世界で行われている最新の内視鏡診療に触れ多くの刺激を受けました。2024年度もアジア、ヨーロッパの学会に挑戦する予定です。

③専攻医が日本消化器内視鏡学会関東支部会、日本内科学会関東地方会で発表

当科専攻医が日本消化器内視鏡学会関東支部会に3題、日本内科学会関東地方会2題発表しました。ここ数年はリモート開催が主でしたが、現地発表も再開され、専攻医の先生とは思えない程堂々と発表し、活発なディスカッションを行っていました。
当科は、引き続き専攻医の先生の発表、そして論文の指導にも力を入れていきたいと思います。

4.2023年度論文報告

 当科の医師のFirst authorの論文は4題でした(うち3題英文誌)。このうち有本が投稿した“Forced cold snare polypectomy is related to cold snare defect protrusions and incomplete polyp resections: A prospective observational study”は、Endoscopy誌(Impact factor:9.3, 2022年)にAcceptされ、さらにEditor’s Choiceにも選んで頂きました。様々な臨床研究は、日々の診療や新しい取り組みを第三者の眼で評価されます。そこでの反省は次のより良い医療に繋がりますので、本年度もよりパワーアップして臨床研究にも励みたいと思います。
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