呼吸器外科のロボット手術
高度手術への対応強化とロボット支援の可能性

中尾医師の赴任に伴い、当科でも2025年5月よりロボット支援下手術を開始いたしました。ロボット支援下手術は、低侵襲性、高精細な3Dカメラ拡大視による視覚情報、また多関節機能および手振れ防止機能により精緻な操作が可能なのが特徴です。このロボット支援下手術の導入により、これまで開胸手術でしか困難だった気管支形成術などもロボット手術で展開していこうと考えています。
高精細3Dと多関節機能が拓く、難治症例の根治への道
通常の上葉切除や区域切除より、さらに末梢の肺動脈まで剥離しなければならない難しい症例でしたが、ロボットの高精細3D拡大視と多関節機能を駆使した精緻な手術操作により、無事、上大区域切除術にて根治手術をすることが出来ました。

早期発見・低侵襲治療で挑む肺癌治療の未来
若年症例から得た“早期介入”の重要性
当科の診療のモットーは「より早期の段階で、より低侵襲な治療を!」になります。これは以前勤めていた施設での経験になりますが、他施設にて数年画像フォローされていた40歳、女性が影の増大に伴い紹介になり手術を受けられましたが、リンパ節転移・遠隔転移再発され、その後、様々な治療を受けられましたが、若くしてお亡くなりになられた経験によります。
また、20代の女性で数年フォローされ、手術時にはリンパ節転移されており、その後、10年以上化学療法を継続している患者さん、高齢で早期がんと判断されフォロー中に胸膜播種に進行し、根治術の時期を逸した患者さんなどもおられました。また、画像上、我々でさえ良性や早期がんだと思っていた患者さんが、実際切除してみると浸潤がんであったということもありました。
また、20代の女性で数年フォローされ、手術時にはリンパ節転移されており、その後、10年以上化学療法を継続している患者さん、高齢で早期がんと判断されフォロー中に胸膜播種に進行し、根治術の時期を逸した患者さんなどもおられました。また、画像上、我々でさえ良性や早期がんだと思っていた患者さんが、実際切除してみると浸潤がんであったということもありました。
肺機能温存を目指す低侵襲手術の積極的展開
これらの経験をもとに、当科では早期の段階での診断・治療をお勧めしています。そして、早期だからこそなるべく肺を温存した低侵襲な手術(部分切除・複雑区域切除)を心がけています。
また、高齢で通常の肺葉切除だと体力低下が懸念される場合は、消極的適応となりますが、部分切除や複雑区域切除による縮小手術を積極的に行っております。
また、高齢で通常の肺葉切除だと体力低下が懸念される場合は、消極的適応となりますが、部分切除や複雑区域切除による縮小手術を積極的に行っております。